神様的不幸日
とある日のこと。
Des-ROWのメンバーはいつもの様に皆で今後の活動についてなんだかただの世間話なのかわからない話をしていた。
其処にひょっこり現れた神様ことMZD。
どうやら本日バイトが休みだったらしいリュータと学校から帰ってきたいつも通り原黒絶好調のハヤトが答えた。
「君達久しぶりーv」
「MZDじゃん。おひさ〜」
「今日はどうしてここに?」
「今日は面白いもの持ってきたんだ。じゃーん!」
そう言ってMZDが見せたものはどうやって一人で運んできたのか問い詰めたくなるほどデカイ機会だった。
それを横で見ていたデイヴとハヤトは不審人物を見るような視線をMZDに向けながら聞いた。
「何だこれ?」
「入れ換え君」
「名前なんて誰も聞いてませんよ。なんですか?それは。」
「良く聞いてくれた!まぁ百聞は一見にしかずってことで。ハヤト、左のボックスに入って。デイヴは右ね。」
その言葉を聞いてデイヴは嫌な予感がした。
自分から此方へ来る時は大体いいことはないのだ。
今回もきっといいことは起こらないと思ったデイヴはこの状況を打破すべくきっぱりはっきり拒否しようとした。
「なんで俺がですか!」
そしてデイヴの言葉に同意してハヤトも少し動揺しながらもしっかり腹黒さを含ませた言葉で返した。
「デイヴの言うとおりです。僕は嫌ですよ。そんな得体の知れないものに入るなんて。大体貴方が作るものにろくなものありません。」
が。
「まぁそう言わずにv神様からのお願いってことで」
なんと神様からのお願い発言
「ったくしょうがないなぁ」
「ホントどうしようもない神様ですね」
神様からのお願い発言に嫌と言えない二人は文句を言いながらも渋々ボックスに入っていった。
入ったことを確認したMZDの満面の笑みに気付けばこんなことにはならなかっただろう。
「んでポチッと」
「「「「「「「ポチッと??」」」」」」
ヴィン・・・ピーガタンガチョンドカッ!
「だ・・・大丈夫か?」
怪しげな音に傍観に徹していた六も思わず大丈夫なのかと誰にとも無く聞いてしまったが次のMZDの言葉でそんな疑問も吹き飛んでしまった。
最もそれは疑問が解消されたのではなくその疑問を忘れるくらいに衝撃的なことをMZDが言ってのけたからだったが。
「はーいこれで性格の入れ換え完了!デイヴはハヤト、ハヤトはデイヴの性格に!」
「「「「「「「えぇー!?」」」」」」
そんな簡単でいいのか激しく疑問だったがしかしそこはDes-ROWメンバー。
起こるポイントも一味違うらしかった。
「何やってんだよ神!ハヤトがデイヴみたいに超純粋になったら怖いどころか世界が終わるじゃねーか!」
と変体ぶり炸裂の某D教師。
「そうよ!それに私の純粋なデイヴが腹黒なんて耐えられないわ!」
姉バカフィーバー中のM姉。
「というか起こるポイントが違うのでは?」
DTOとミサキの怒りに辞めておけばいいのについつい突っ込んでしまった常識人のリュータ。
当然ミサキにすごい顔で睨まれた。
「そ…そんな、僕皆さんにそんな風に思われてたんですね・・・知ってましたけどショックです。」
「「「「「「「ハヤト!?」」」」」」」
ハヤトの似合わないくらい純粋な台詞でさっきまで鬼のような顔をしていたミサキでさえもリュータと同じく常識人・六の本来一番最初にするべき質問を聞くまで毒気を抜かれたような顔をしてまった。 それでも心なしか声が上ずっている。
「そ、それよりMZD。これは当然然るべき方法をとればちゃんとすぐに戻るんだよな?」
「そーよ!純粋なデイヴが戻らないなんて許さないわよ?もし戻らないなんて言うなら・・・「戻んない」
「「「「「「「はぁ?」」」」」」」
六の真面目な質問でいつもの調子に戻ったミサキの脅しを聞き終わる前にMZDは衝撃的な事実を突きつけた。
しかしそんなこと気にならなくなるくらい衝撃的な発言をさっきまで黙っていたデイヴがしてくれた。
それはもう事情を知らなければ一気にファンが増えそうな位素晴らしい笑顔と口調の裏に隠れた腹黒っぷりで。
「へぇ〜神様は戻らないのに俺を使ったんですね?神様はそんなに死にたいんですか?」
「そうよー。そんなに死にたいっつーなら手伝ってあげるわvv」
ミサキに関してはデイヴと同じく素敵な笑顔で素がでていた。
とにかくかわいい弟分のデイヴの言葉に眼が覚めたミサキと「性格」入れ換え君で腹黒爆裂中のデイヴが揃えばMZDが恐れるには十分だった。
「ひっ・・・!まっ待て!落ち着け!」
「「落ち着いてるわ(ぜ)」」
(((((((絶対嘘だ)))))))
思わず心の中で突っ込んでしまった当事者以外の全員。
心の中なのはもちろん口に出したら最後だからなのを察してやって欲しい。
「お、俺の話を聞け!いいか。確かにこれを使っても他の方法をとっても治せない。けどこれは一日しか効果が無いんだよっ! だから24時間たったらちゃんと勝手に戻るから!!だから殺さないで!!」
神様の癖に殺さないで…実は神様は不死身じゃないのかもしれないという新事実を発見した。
それだけ二人が怖かったという説もあるけど。
「明日はデイヴサンタの学校あるよな?確か」
明日という言葉に六が思い出したように言った。
「明日・・・?そっか明日か・・・」
「神様からの一生のお願いだから!!」
「明日なぁ・・・って赦すとでも思いましたか?」
神様からのお願いに弱いデイヴも腹黒モードのデイヴには通用しなかったよう。
50m位離れてみればキレイな笑みなのに目が全く持って笑っていない。
しかも考え込むフリまでするほど余裕。
しかし黒上級者のミサキは人によって笑顔の種類をも使い分けていた。
「ミサキ姉。手伝って欲しいんだけど・・・駄目?」
「(デイヴってら可愛い!)もちろんよ」
こちらは文字で表すならニッコリ
「ミサキ!ホント神様からの一生のお願いだから!」
「MZD。私はデイヴの味方よvv」
こちらは文字で表すとニーッコリ。
この「−」の間には天地どころか宇宙の果てと地球の中心位の差がある。
「えっ嘘タンマちょっと待って・・・ひっ!!」
ミサキとデイヴの笑顔ながらの絶対に殺人目的の攻撃にMZDは恐怖で顔を引き攣らせながらも必死で逃げ回った。
その様子は文字通り地獄絵さながらの光景だったと後に語る学生H。
それから暫らくMZDはもう性格も元通りに治ったにも関わらず決してデイヴの居るときにDes-Rowの近くには寄らなかった。
結局あの後どうなったのかを聞いてもその場に居た人は誰は誰も口を開こうとしないのでMZDの身に何があったのかは神のみぞ知るところになった。
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